アジアカップ2024:日本代表のキープレーヤーと課題

サッカー

日本代表の布陣とキープレイヤー

森保監督率いる日本代表は、2大会ぶりのアジア制覇を目指している。

「史上最強の日本代表」と評される彼らの布陣には、欧州クラブで欠かせない存在となった多くのキープレーヤーが揃っている。

その中でも、今シーズンの活躍が際立っているのが久保建英である。彼の公式戦での成績は6ゴール4アシスト。この数字以上にプレーにおいても決定的な存在感を見せている。

元旦のタイ代表戦を勝利し、9連勝を飾った森保JAPAN。この上なく良い流れで挑んだ大会だったが、グループリーグは苦戦を強いられる展開となった。

グループステージの苦戦と守備の課題

アジアカップ2024のグループリーグは、アジアのサッカーレベルが急速に上昇している兆しを示す舞台となった。

初戦のベトナム戦では、南野が早々にゴールするも、相手のセットプレーから2点を献上し、一時的な苦境に立たされた。驚くべきは得点だけでなく、ベトナムが日本に対してポゼッションを奪い返すなど、アジア勢の進化が鮮明に見て取れた点である。結果的には南野と中村敬斗の活躍により4-2で勝利したものの、アジアの戦いが一筋縄ではない行かないことを改めて思い知った試合であった。

次戦のイラク戦、キックオフからイラクが相当な思いでこの試合を勝ちに来ていることが分かった。相手のアグレッシブなプレースタイルに押されると前半5分に失点。その後もリズムを掴むような攻撃が出来ないまま時間は経過したと思うと、前半終了間際、DF陣の間に出来てしまったスペースを破られ、与えてはいけない追加点を与えてしまった。後半は遠藤のヘッドで1点を返すも、相手の5枚のDFラインに同点弾を奪えず敗戦した。 大番狂わせを起こしたイラク代表とは対照的に、日本は守備の課題が浮き彫りとなり、絶対に負けられない三戦目に望むことになった。

三戦目の相手はインドネシア。この試合でスタメン復帰を果たし、際立ったパフォーマンスを見せたのが冨安健洋だ。冨安はディフェンスラインを高く保ち、ライン間をコンパクトに埋め、オフェンス陣に的確な指示を送り、チーム全体で強烈なプレッシングを実現した。特に逸脱だったのが、冨安が鋭いボール奪取から一気にハーフラインへのパスを供給し、その後上田綺世が見事なゴールを決めた場面だ。素早い守→攻のトランジションが追加点を生み、日本は三戦目を危なげなく制し、決勝トーナメントに進出した。

決勝トーナメントの展望

決勝トーナメント一回戦の相手はバーレーンである。

手数をかけないシンプルなカウンターが得意なこの相手は、センターフォワードのユスフの194センチの長身を生かした攻撃が特徴だ。グループリーグのように日本に対して相当な対策を練ってくることが予想され、攻撃陣は程よい距離感とテンポよいパスワークで対抗する必要があるだろう。

また、この試合で復帰が予想される三笘薫は、ボールを持つことで相手の守備を引き付け、スペースを生むことができる。このスペースをトップ下の南野や久保、左SBの伊藤洋輝、中山でつけるかが鍵となってくる。

日本が掲げるのは「ワールドカップの優勝」、急速に成長するアジアの国々にも負けない強さを見せつけることが期待される。

コメント

タイトルとURLをコピーしました